DSLサービスの会社をえらぶ |
まず、DSLのサービスを申し込む前に考える必要があるのは、どこのサービス会社を選ぶかと、複数あるサービスメニューからどれを選ぶかです。アメリカでは相当数の会社がDSLのサービスをしていましたが、最近では過渡競争や倒産買収が進んで、会社の数自体はへりつつあります。これは日本でも東京めたりっくが買収されたり、似たような状況ですね。これはひとえにDSLのサービス会社が莫大な設備投資に対して、たかだか数千円の毎月固定料金しか収入がないため破綻しているのがそのおおきな理由だと考えられます。過渡競争に勝って今後残っていく会社は、ブロードバンドコンテンツの有料配信などの魅力的な付加サービスを立ち上げていく会社になるでしょう。
どの会社が自分の住んでいる地域までサービスをしているかは、地域ごとに異なります。
アメリカのお住まいの方はDSLReportというホームページのこのページから(英語)住所などの情報を入れればどの会社がサービスしているか調べることができます。都市部に住んでいる方であれば、いろいろな会社のサービスメニューが表示されると思います。
日本国内のサービスは、RBB-TODAYっていうブロードバンド情報サイトのこのページから、どの地域にDSLほかどういう高速接続サービスが来ているか、簡単に調べられます。ぜひおためしください。
どこの会社を選ぶかは月ごとの値段や、提供しているサービスメニューに自分の希望するスピードがあるかどうか、ご近所での評判(近くに知り合いがいればきいてみればいいですが、いなければ、アメリカではDSLレポートの評価ページ(英語)
で評判をざっとみることができます。罵詈雑言のたぐいも多いですが、アメリカでもDSLは発展途上のため、なかなか工事に来てくれない、サポート電話がつながらないなどの苦情はどこのサービス会社でも多かれ少なかれ書かれています。)
日本では各プロバイダごとのユーザーサイトがたくさん立ち上がっています。リンクのページにまとめてありますので、実際にどこが評判がいいか調べてみてください。
基本サービス内容を比べる |
ウチの住んでいる地域(アメリカ・サンノゼ)では一番メジャーどころが地域の市内電話サービスを統括しているPacBell だったので、そこのBasic
serviceを選びました。アメリカのPac Bellのサービスメニューを例にして、どのようなサービスがあるかご説明します。
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アクセススピード
上り/下り |
月額料金 |
グローバルIPアドレス |
初期工事料金 |
| Basic |
384K-1.5M/128Kbps |
$39.95 |
ダイナミックIPアドレス1個 |
セルフインストール $0
技術者による工事 $150 |
| Enhanced |
384K-1.5M/128Kbps |
$59.95 |
固定IPアドレス5個 |
$100 |
| Enhanced |
1.5M-6Mbps/384kbps |
$179.95 |
固定IPアドレス5個 |
$100 |
Enhancedの月$179.95のサービスだと、最大6メガビットのスピードがでます。しかし毎月$179.95も払うのはちょっと(といっても、日本で毎月2万円も電話代を払っていたことを思い出してみると、そのうちこっちに切り替えてみてもいいかも。。と思ったりもする)
金額的に他の二つのサービスと段違いなんでこれはとりあえずおいておいて、BasicとEnhanced $59.95の二つをくらべてみることにします。いまや日本では月々4000円以下で最大8Mのサービスが受けられるようになっているのはうらやましい限りです。アメリカでは下り2M以上の個人向けDSLサービスは全くありません。すっかり力関係が逆転してきています。
PacBellのDSLサービスはuADSLを使っており、上下方向のスピードが違っていますが、SDSLを使っているようなサービス会社の場合、上下のスピードは一緒になります。SDSLとuADSLのサービスを同じ価格帯で比べた場合、SDSLの方が下りのスピードは落ちるようですがその代わり上り方向はかなり速くなっています。サーバを立ち上げるなど、上り方向のスピードが必要な場合は下りが多少落ちるのを犠牲にしても選ぶ価値があります。
さて、PacBellのBasicとEnhanceを比べた場合、異なっているのがIPアドレスがダイナミック一個か、固定( Static)5個かが違う点です。
IPアドレスはLANやインターネットに接続するマシン一台1台に割り当てる必要があるID番号です。
グローバルIPアドレス・プライベートIPアドレス |
どういう形でIPアドレスが割り当てられるかは、その後DSLをどう使っていくかに大きく影響します。DSLのサービス上で出てくる重要な区分は全部で4つあります。プライベートIP、グローバルIP(パブリックIPと呼ばれることもある)、ダイナミックIP、固定IPアドレスです。
グローバルIPアドレスは、インターネットに直接接続されるマシン1台1台に割り当てられる唯一無二の固有のID番号です。「直接接続」
と断り書きをしたことには理由があります。会社内にあるたくさんのパソコン、あるいはインターネットに接続しないでLANだけで接続されるマシンにはグローバルIPアドレスは割り当てられていません。こういったマシンには、会社や家庭内などの閉鎖されたグループの中で使われる、仮のIPアドレス、プライベートIPアドレスが割り当てられています。
さて、なぜこのような話をしているかというと、一部のサービスでは(特にケーブルインターネットに多い)、プライベートIPアドレスしかもらえない接続方法も一部存在しているからです。こういった契約内容のサービスでは、自分のマシンからプロバイダまではプライベートIPアドレスでつなぎ、中継局ではじめてグローバルIPアドレスに変換する仕組みをとっていると思います。この場合、単にブラウザでホームページを見たり、電子メールを使う場合には支障はありませんが、サーバの立ち上げであるとか、メッセンジャーやライブカメラなどを使おうと思ったときに色々な部分で問題が出てきます。もし選択肢があるのであれば、グローバルIPアドレスがもらえるサービスを選んでおきたいものです。
ダイナミックIPアドレス・固定IPアドレス |
ダイアルアップ接続でパソコンをプロバイダにつなぐ場合に毎回割り当てられるのがダイナミックアドレスで、これと同じ仕組みで、ダイナミックIPアドレス契約のDSLでインターネットに接続するごとに毎回違うIPアドレスを割り当てられます。(接続ごとに毎回同じアドレスを割り当てられるケースも存在しますが、サービス契約でダイナミックと断り書きがあれば、先方の都合でいつか変わる可能性があります。)
インターネットに接続されるマシンは全て異なるIPアドレスを割り振られている必要があり、 この決まりにそって、DSLサービス業社が管理しているIPアドレスの中から、そのとき空いているアドレスを接続ごとに割り振っています。
ダイナミックIPアドレスに対して固定IPアドレスは、ユーザに対し決まったIPアドレスを事前に交付され、そのアドレスを自分のマシンに設定して使います。
1台しかパソコンをつなげず、自宅にサーバを立ち上げたりしないのであれば、ダイナミックIPアドレス1個で問題ありません。複数のパソコンをつなげる場合は、ダイナミックまたはIPアドレス1個だけの場合はルータという特別な機器を使うか、インターネット接続を共有するソフトを使う必要があります。複数のIPアドレスをもらえる場合には、ルータの代わりにハブでパソコンをつなげるだけで大丈夫です。また、固定IPアドレスをもらえる場合には、自分のホストネームを登録して、自宅内にwebサーバを置くことができます。「HTTPサーバを立ち上げる・ダイナミックDNSを使う」のページで詳しく説明しますが、実はダイナミックアドレス1個でも自宅内にサーバを置いてライブカメラやwebサーバを動かす方法もあります。
IPアドレスや、接続スピードの組み合わせは、DSLサービス業社によっていろいろと違っています。PacBellのBasic相当の料金で固定IPを複数くれるところや、同じ料金でスピードが遅かったり、速かったりします。アメリカでは競争がはげしいため、各社いろいろな部分で特色を出そうとしているため、それ以外にも、工事料金、接続機器の有料無料、最低契約期間など、違う部分があります。自分の地域に来ているサービスを全部見比べてみて、一番条件にあったところを選んでください。
あと、工事を頼む場合に注意したいのが、DSLモデムの種類です。工事を簡単にするためか、業者によってはUSB接続のDSLモデムが標準になっていますが、2台以上でDSLを使いたい場合、USBモデムだとあとあと面倒を背負い込むことになります。選択肢があれば、イーサネット接続のDSLモデムにしてもらった方がいいです。
MACアドレス |
この言葉がサービス内容に出てきたら要注意です。(ネットワークカードアドレスと呼ばれることもある)これも特にケーブルインターネット系に多い話です。MACアドレスはネットワークカード1枚1枚につけられている固有の番号ですが、DSLサービスの工事をするにあたって、MACアドレスを登録して、その登録したカードを使うように言われることがあります。これはどういうことかと言うと、登録したパソコンでしかDSLに接続できないことになります。セコイ話ですが、こういう業者もあるということは気にしておいてください。この制約があると自分で勝手に新しいパソコンも追加接続できませんし、ルータで接続を共有することもできません。
ルータに登録したパソコンのMACアドレスを入れてだますとか、抜け道はもちろんあるのですが。
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